北海道では七夕の日が地域によってちがいます。
そして、北海道各地の七夕まつりの日は子どもたちが「ろうそく出せ」と言いながら町を歩く風習があります。
この七夕の「ろうそく出せ」の行事は北海道全域で行われているのでしょうか?
この記事では、北海道の七夕まつり「ろうそく出せ」の意味、行われている地域や由来をご紹介します。
北海道七夕ろうそく出せはなに?始まったのはいつ?
北海道七夕ろうそく出せ、とは何なのでしょうか?
ここからは、北海道の七夕に行われるろうそく出せについてご紹介します。
ろうそく出せはローソクもらいと同じ?由来は?
「ろうそく出せ」と「ローソクもらい」は同じ意味です。
現在は、ろうそくをもらう代わりに、子どもたちがお菓子をもらいに七夕に家々を回ります。
しかし、「ろうそく出せ」とあるように、もともとはお菓子ではなくローソクをもらっていました。
諸説ありますが、北海道に移住してきた青森の人々の習慣ではなかったかとされています。
ねぶた祭りの明り取りにローソクが使われていた戦前に、明かりを確保するためローソクを集めていたといわれています。
その名残が、七夕の日にお菓子をもらう風習に変化したのではないかということです。
北海道七夕ろうそく出せが始まったのはいつ?
江戸時代安政2年(1855年)には、七夕に子どもらが短冊を持ちにぎやかに歩いていたという記録があります。
当時、とうろうを持っていたと記録されているので、青森県のねぶた祭りと極めて似ている習わしのようです。
北海道に移住した、青森の人たちから始まった説が有力かもしれません。
北海道七夕ろうそく出せの行事をやるのはどこ?
北海道七夕ろうそく出せ(ローソクもらい)は、北海道全体で行われているのでしょうか。
北海道七夕ろうそく出せは 旭川だけ?
北海道七夕ろうそく出せは旭川だけではありません。
七夕のろうそく出せを行っている市町村です。
- 札幌市・遠軽町周辺・室蘭市・登別市・旭川市・歌志内市・釧路市・余市町・千歳市・小樽市・古平郡
- 函館市・七飯町・北斗市・檜山郡・松前町
道南が多いといわれていますが、道東でも行っている地域があります。
青森出身の人たちが多く移住した地域にあるのかもしれません。
七夕ろうそく出せでもらうお菓子は?
では、今では子どもたちの楽しい行事となった七夕でもらうろうそく出せお菓子はどんなものなのでしょうか。
このように、企業協賛やお菓子メーカーでイベントが企画されたりします。
大々的な子どもの行事ですね。
久しぶりのろうそく出せですから、準備にも気合が入ります。
北海道七夕ろうそく出せとは?地域は?ろうそく出せが始まったのはいつ?まとめ
北海道の七夕行事ろうそく出せ(ローソクもらい)が行われている地域や由来などをご紹介しました。
広大な北海道なので、七夕も7月7日から8月7日までと幅があります。
七夕行事ろうそく出せ(ローソクもらい)は、北海道に移住した青森の人のねぶた祭りの習慣が引き継がれたのではと推測されます。
子どもにとっては楽しい七夕行事なので、来年もまた開催できるといいですね。