函館の夜空に突如現れた、光の柱が話題になっています。
まるでアニメのワンシーンのような光景だけに「エヴァ降臨」とざわざわ。
まるで現実とかけ離れ、突如異次元が出現したような風景です。
しかしこの風景も、れっきとした自然現象のひとつなのです。
気象条件によって現れる「漁火光柱(いさりびこうちゅう)」という現象ではないかといわれています。
今回は、エヴァではないかと話題になった「漁火光柱」が見える場所や、メカニズムを調査しました。
漁火光柱がエヴァ降臨に見える理由
漁火光柱がエヴァ降臨に見える理由はどうしてなのでしょうか。
エヴァ降臨のシーンとそんなにも似ているのか気になりますね。
漁火光柱とは、イカ釣り漁船などの明かりが大気中の氷の結晶(氷晶(ひょうしょう))に反射して光の柱状に見える現象。
引用元:岩手日報
エヴァのワンシーンとよく似ている
左は漁火光柱、右はエヴァンゲリオンのワンシーンです。
構図的に、とてもよく似ていますよね。
こうやって両シーンを並べると「エヴァ降臨!」とイメージするのも分かります。
そしてこちらは、漁火光柱だけなのですが、この画像とても素敵ですね。
エヴァのワンシーンに見えてしまいます。
このように神秘的で美しい光景となるので、漁火光柱に注目してしまうのです。
漁火光柱見える場所や条件とは?
では、漁火光柱見える場所や条件をご紹介します。
漁火光柱見える場所
- 北海道函館市・津軽海峡
- 北海道ニセコ・アンヌプリ山
- 秋田県男鹿市
- 福井県福井市・越前市
- 鳥取県米子市
日本海側の地域が多いですね。
山陰沖でも見られますが、毎年というわけではないようです。
漁火光柱見える条件とメカニズム
漁火光柱が発生するには、以下の条件が必要です。
- 上空の空気がある特定条件のもとで冷える
- 水蒸気が凍って六角板状や六角柱状などの形をした氷晶となる
- 海上に強い光を放つ光源がある
- 気温が低い
- 風が弱い
引用元:ねとらぼ
高度数千メートル以上の雲の中にある小さな氷の粒(氷晶)が何らかの光を反射し、その反射した光が見た人の目に入ることによって光柱と確認されます。
引用元:漁火光柱(いさりびこうちゅう)
氷晶の形や数によって、光柱の形状は変わります。
漁火光柱は、条件がそろわない発生しないため、年に数回あるかないかという珍しい大気光学現象です。
夏でも条件がそろえば見られる
2022年8月24日には、岩手県遠野で夏の漁火光柱が見られました。
24日午後7時ごろの東日本の天気図を見ると、日本海上に高気圧がある一方で太平洋上には台風がきており、冬型と同様の『西高東低』の気圧配置になっています。
同じ日の秋田地方気象台高層データからも、寒気が入り込み、夏なのに氷晶を含んだ雲が光を反射する高度に発生した可能性が高いです
引用元:岩手日報
条件がそろえば夏でも見られるのは間違いないですね!
冬よりさらに貴重な風景なのは間違いありません。
漁火光柱はエヴァ降臨したから?見える場所や条件、メカニズムまとめ
今回は、漁火光柱がエヴァが降臨したように見える光景についてご紹介しました。
光の列柱が夜空に見える光景は、理由が分かっても神秘的です。
日本海側の地域でよくみられるので、SFの世界に浸りたいときなど実際に見られるとうれしいですね。
条件がそろわないとみられない漁火光柱。
見てみたいですね!