島根県にある江島大橋をご存じでしょうか?
江島大橋と聞いてピンと来なくても「ベタ踏み坂」と聞けば思い出す方も多いかもしれません。
この江島大橋、またの名を「ベタ踏み坂」は自動車のCMで使われた有名な場所です。
あり得ない急角度の橋を車が昇るように走るCMは圧巻でした。
しかし、べた踏み坂の実際の角度は画面で見るほど急角度ではないらしいのです。
実際のところはどうなのか、調査してみました。
ベタ踏み坂はたいしたことない?急角度に見えるのはトリック?
ベタ踏み坂は2013年にCM撮影されたことで、一躍全国に名が知られる場所となりました。
引用元: funnyface093
画面のこの角度から見る限りは、急角度でこんな坂は車でも登れないと思えます。
では、なぜこんな急角度に見えるのでしょうか。
べた踏みに見えるスポットから撮影する
急角度に見える江島大橋の写真には、一定の距離を取る必要があります。
江島大橋入り口の写真の下の部分に、岸壁と海が映っているのが確認できるでしょうか。
このあたりの場所から撮影するのが、べた踏み坂写真になるポイントです。
カメラ撮影のレンズを変える
次に、超望遠レンズで撮影しましょう。
このように、超望遠レンズで撮影すると圧縮効果でこのような映像が撮影可能になります。
圧縮効果、なのでトリックとは違いますが、トリックといってしまいたくなりますね。
実際の江島大橋の勾配はどのくらい?
では、実際の江島大橋の勾配はここまできつくはないのでしょうか。
超望遠レンズの圧縮効果で急勾配、となんとなく理解しても納得できないですよね。
対岸から撮影なし、超望遠レンズも使わないで撮影するとこのように見えます。
やや急に見えますが、べた踏み坂といわれるほど極端な坂道には見えません。
ベタ踏み坂実際の勾配は6.1%
江島大橋は、6.1%の急勾配で、角度にすれば3.5度です。
この勾配の理由は、船が安全航行を確保するためです。
勾配6.1%ならアクセルを車の床に押し付けて踏まなくても、普通に運転できます。
べた踏みの必要はありません。
自転車も坂道を上れる角度なので、普通に走っています。
ベタ踏み坂はたいしたことない?トリック? まとめ
CMで有名になった、べた踏み坂は大したことないのか?トリックなのか?を調査しました。
べた踏みとまで言われる坂に見えたのは、撮影場所と撮影に超望遠レンズを使ったのが理由です。
その結果、圧縮効果であのような急勾配の橋の映像となりました。
トリックではなく、テクニックですね。
実際はべた踏みしなくても坂は上れるし、自転車も橋を渡れます。
写真撮影の可能性を感じた、べた踏み坂の急勾配なのでした。